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Spotify Canvasとは?仕様・作り方・依頼まで【2026年版】
Spotify Canvasの基本仕様から、Spotify for Artistsでの追加方法、ループを成立させる設計、外部デザイナーへ依頼すべき場面までを、レーベル運営と実制作の視点で整理します。
Spotify Canvasとは
Spotify Canvasは、Spotifyモバイルアプリの「再生中」画面でアルバムカバーの代わりに表示される、短い縦型ループビジュアルです。1曲ごとに設定でき、配信済みの楽曲だけでなく、公開予定のリリースにも追加できます。
Canvasはミュージックビデオの短縮版ではありません。音声を持たない数秒の反復映像として、ジャケット、アーティスト写真、リリース全体の色や質感を補強する役割があります。制作例や納品形式を確認したい場合は、Spotify Canvas制作サービスをご覧ください。
なぜCanvasを用意するのか
リスナーが楽曲を再生している時間に、静止画だけでは伝えきれない質感や動きを提示できるためです。ジャケットと同じ世界観を短いモーションへ展開すると、楽曲、アートワーク、アーティスト像を一つのリリース体験として接続できます。
ただし、Canvasを追加するだけで反応が自動的に増えるわけではありません。実務では、再生画面で一瞬にして認識できること、音楽のムードを壊さないこと、繰り返し見ても継ぎ目が気にならないことが重要です。指標を見る場合は、Spotify for Artistsの楽曲データとCanvasの表示状況を合わせて判断します。
2026年時点の公式仕様
Spotify公式ガイドラインで示されている基本仕様は次のとおりです。
- 長さ:3〜8秒
- 画面比率:縦9:16
- 高さ:720〜1080px
- ファイル形式:MP4またはJPG
動画の場合は数値が範囲内でも、書き出し時の端数や比率のずれでアップロードに失敗することがあります。制作現場では、縦1080×1920px、8秒以内のMP4を基準にすると、確認と再利用がしやすくなります。JPGは静止ビジュアルとして利用できますが、Canvasらしい反復表現を作る場合はMP4が基本です。
SpotifyのUIは端末ごとに表示範囲が変わり、画面端が切れる場合があります。重要な人物、ロゴ、視線を集める要素は、外周ぎりぎりに置かない方が安全です。
Spotify for Artistsから追加する方法
Canvasを追加できるのは、対象楽曲のメインアーティストとして条件を満たし、Spotify for ArtistsでAdminまたはEditor権限を持つメンバーです。
Web版
- artists.spotify.comへログインする。
- 「Music」を開く。
- 対象の楽曲を選択する。
- 「Add Canvas」を選び、用意したファイルを追加する。
モバイルアプリ版
- Spotify for Artistsアプリを開く。
- 「Music」を開く。
- 対象の楽曲を選択する。
- 「Edit Canvas」からファイルを追加する。
公開前の楽曲にも追加できます。複数バージョンが存在する楽曲では、自分たちが権利を持つ正しいバージョンを選んでいるか確認してください。
シームレスループを作る設計原則
最初のフレームで役割を伝える
Canvasは途中から見られる可能性があるため、長い導入や説明を前提にできません。人物の表情、特徴的な形、強い色面など、リリースを識別できる要素を最初から置きます。タイトル文字を大きく表示するより、ジャケットの構図や質感を動きへ変換する方がSpotify UIとの重複を避けられます。
ループポイントを企画段階で決める
最後まで作ってから先頭へつなぐのではなく、最初と最後の状態を同時に設計します。代表的な方法は、動きが循環する連続ループ、編集点を意図的に見せるハードカット、映像を逆再生して戻すリバウンドです。煙、光、粒子、回転、カメラの微細な往復はループを作りやすい一方、被写体の大きな位置移動は継ぎ目が目立ちやすくなります。
Spotify UIの下でも読める構図にする
Spotifyの再生画面には曲名、アーティスト名、操作UIが重なります。細い文字、小さなロゴ、画面下部の重要情報は埋もれやすいため、実機サイズで確認します。Canvas内に曲名やアーティスト名を重ねなくても、Spotify側ですでに表示されます。
短時間で完結する視覚情報に絞る
3〜8秒では、複数場面を詰め込むより、一つの動きや質感を明確に見せる方が機能します。高速カットや強い点滅は見づらさにつながるため、音楽が激しい場合でも視認性と安全性を優先します。
自分で作る場合の基本工程
- 素材を整理する:使用許諾のあるジャケット、写真、ロゴ、映像を用意する。
- 一つの視覚テーマを決める:色、質感、動きの方向をリリース全体と合わせる。
- 9:16で構成する:重要要素を中央寄りの安全な範囲へ置く。
- 3〜8秒でループを作る:先頭と末尾の位置、明るさ、速度を合わせる。
- スマートフォンで確認する:UIとの重なり、点滅、画面端の切れを確認する。
- MP4で書き出す:アップロード前に長さ、比率、画素数を再確認する。
静止画に単純なズームを付けるだけでも形式上は作れますが、ジャケットの立体分解、マスク処理、光や粒子の合成、色調整まで行うと、ループとしての説得力が変わります。
デザイナーへ依頼した方がよいケース
次の条件に当てはまる場合は、制作を外部へ依頼する価値があります。
- 静止画しかなく、自然な奥行きや動きを作る必要がある。
- 人物、商品、文字を分離する複雑なマスク処理が必要。
- 複数曲を同じビジュアルシステムで統一したい。
- CanvasとReels、TikTok、YouTube Shortsを同じ素材から展開したい。
- 海外リリース向けに英語での進行や、日本的な美学の扱いを相談したい。
- 納期までに実機確認と修正を繰り返す時間がない。
Nipponeer Recordsでは、楽曲、ジャケット、配信ページ、短尺プロモーションまでを一つのリリース文脈として扱います。依頼時の素材、工程、納品形式はSpotify Canvas Designerサービスページで確認できます。
公開前チェックリスト
- 3〜8秒、縦9:16、高さ720〜1080pxに収まっている。
- MP4またはJPGで書き出している。
- 素材の使用権限を確認している。
- 最初の一瞬で主要なビジュアルが認識できる。
- ループの継ぎ目が意図どおりに見える。
- Spotify UIと重要要素が重ならない。
- 急な点滅や過密な高速カットを避けている。
- スマートフォンで最終確認している。
公式資料
- Spotify「Canvas guidelines」 — 長さ、比率、画素数、形式、制作上の注意点
- Spotify「Adding a Canvas to Spotify」 — 追加権限とWeb/モバイルの操作手順
仕様と操作手順は2026年7月12日に確認。Spotify側の更新により変更される場合があります。